化石館の概要

沿革

沼田町化石館は、教育委員会の管轄する社会教育施設として、 2000年4月に当時の町民福祉センターを改築して開設されました。

その前身は、1985年に発足した「沼田歯鯨会」に始まり、 1992年の「沼田町自然史研究室」を経て、現在の「沼田町化石館」に至っています。

2008年7月には展示室を幌新地区に移転し、 体験型展示を充実させた「沼田町化石体験館」として新たにオープンしました。

目的

沼田町化石館は、社会教育と学術研究の両面の役割を担う博物館施設です。 社会教育施設としては、町内で発見された化石を中心に紹介しながら、 化石に限らず、地域の自然や成り立ちについて広く知っていただくための 普及活動を行っています。

また学術研究においては、化石の収集・保存・管理・展示に加え、 学術論文の執筆や学会での研究発表などにも積極的に取り組んでいます。

沼田町化石館のスタッフ

沼田町化石館には、以下のスタッフのほか、 化石のクリーニングやキャスト作製を行うプレパレーター2名、 夏期のみ開館する化石体験館のスタッフ3名が在籍しています。

木村 方一

名誉館長 木村 方一(きむら まさいち)

2008年~現在

北海道教育大学名誉教授。古生物学専門。 デスモスチルス、クジラ、カイギュウなど北海道内各地から発見された 数々の古生物発掘事業を指導し、論文も多数発表。 沼田町ではヌマタネズミイルカの発掘・研究など多くの発掘に貢献。 著書、『太古の北海道~化石博物館の楽しみ』 『北海道探そうビルの化石』 『化石先生は夢を掘る』など。

松井 佳祐

主任学芸員 松井 佳祐(まつい けいすけ)

2017年~現在

沼田町出身。かつては自身も化石クラブで活躍。 大学時代に当館で学芸員実習を受けたのが縁で採用。 大学では民俗学を専攻。

野口 凜人

学芸員 野口 凜人(のぐち りんと)

2025年~現在

富山県朝日町出身。幼少期から恐竜に親しみ、 大学の化石サークルでアンモナイトに魅了される。 古生物専門。

田中 嘉寛

特別学芸員 田中 嘉寛(たなか よしひろ)

2015年~現在

札幌市博物館活動センター・学芸員。 北海道大学博物館資料部・研究員と 大阪市立自然史博物館・外来研究員を兼ねる。 ニュージーランド、オタゴ大学で 初期のイルカの進化を研究し博士号を取得。 専門は水生哺乳類の化石をつかった進化の研究(古生物学)。

最近では,北海道のヌマタナガスクジラ(沼田町)、 タイキケトゥス(大樹町)、 フカガワクジラ(深川市)を新属新種として命名。 また、世界初のカツオクジラ化石(大阪市産)の報告や、 大阪層群初のヒゲクジラを発表。

共著書に『北大古生物学の巨人たち』 『挑戦する博物館』 『ニッポンの氷河時代』 『北海道絶滅動物館』 『大阪地下のひみつ』、 監修書に『水際の興亡史』 『クジラのバトン』など。

田中 三郎

指導員 田中 三郎(たなか さぶろう)

団体の発掘体験でお手伝いをいただきます。 数々の化石発見経歴を持つ大ベテラン。 元高校理科教諭。

瀬戸 正

指導員 瀬戸 正(せと ただし)

団体の発掘体験でお手伝いをいただきます。 アシカなど数々の化石を発見。 元高校教諭。

常設展示

展示コンセプト

沼田町では、中生代後期白亜紀から新生代後期鮮新世まで、幅広い年代の化石が産出しています。

当館では、町内で発掘された化石の展示や体験を通して、化石や古生物、生き物や自然に興味を持つ「入り口」や「きっかけ」を提供することをコンセプトとしています。

館内には海の音やイルカの鳴き声が響き、約200万年前まで海の中にあった沼田町の環境を感じながら展示を見学することができます。

展示されている復元骨格の多くは、沼田町化石館レプリカ工房の職員が制作しています。化石のクリーニングからレプリカ制作、組み立てまでを町内で行っているため、通常は収蔵庫で保管される貴重な化石も展示が可能となっています。

さらに、古生物復元模型造形家・徳川広和氏による精巧な生体復元模型も展示しています。

館内マップ

館内マップ

出版物

展示解説書

化石館だより

最新号

バックナンバー
  • 2025年10月号 化石体験館で職場体験!田中特別学芸員の講演会
  • 2025年9月号 沼田の化石の番組が放送されました!!特別展準備中!
  • 2025年8月号 ナイトミュージアム大盛況!!夏休みは体験館へ!!!
  • 2025年7月号 古生物学会に参加してきました!札幌で沼田の化石が展示されます。
  • 2025年6月号 体験室復活!!!地層観察会のお知らせ。
  • 2025年4月号 今年も4/29に体験館オープンします!新学芸員着任挨拶。
  • 2025年3月号 スナメリ入りました。長野学芸員退職のご挨拶。
  • 2024年11月号 新・体験メニュー爆誕。AOAO SAPPOROで展示中。
  • 2024年6月号 体験館の夏休み予定。化石体験館夏休みカレンダー2024。
  • 2024年5月号 ゴールデンウィーク大賑わいでした!今年もやってきた地層観察会(旧採取会)のご案内。
  • 2024年特別号 化石体験館のゴールデンウィーク。
  • 2024年3月号 NHK札幌で期間限定展示。北海道の古生物がこの一冊に!
  • 2024年2月号 化石の道外出張。「ぬまた学」で昔の話を。
  • 2023年8月号 体験館に「海」登場。ナイトミュージアム開催しました。
  • 2023年7月号 体験館に新エリア登場。ナイトミュージアム。
  • 2023年6月号 化石体験館に空想トラベル。沼田の化石、出張します。
  • 2023年4月号 長いようでも短い15年。化石体験館年間スケジュール。
  • 2023年2月号 「ぬまた学」に参加。化石体験館オープンにむけて着々と準備中!
  • 2022年12月号 収蔵庫が移転します。ガイドブックを無料公開。
  • 2022年11月号 町民交流フェスタに参加しました。沼田産化石の新知見。
  • 2022年10月号 職場体験、気分は「一日学芸員」?ヌマタネズミイルカ出張しました。
  • 2022年9月号 有料入館者40,000人突破。入館券、14年ぶりにリニューアル。
  • 2022年8月号 ミュージアムグッズ販売開始!さわれる展示,復活.体験館,町とあゆんで14年。
  • 2022年7月号 時を流れる川で「夢」を掘る。日本古生物学会で発表しました。
  • 2022年6月号 化石採取会、抽選の結果は。クラウドファンディング。アミノドン。
  • 2022年5月号 シン・ヌマタネズミイルカ大公開。夏待つ、幌新太刀別川。
  • 2022年4月号 化石体験館営業スタート。企画展「ヌマタネズミイルカのできるまで」
  • 2022年3月号 記念講演会を実施しいたしました。館長からのひとこと。
  • 2022年2月号 にぎやかな1年の幕開け。ヌマタネズミイルカ復元骨格完成記念講演。
  • 2021年12月号 ヌマタネズミイルカが生まれ変わります。
  • 2021年11月号 町民交流フェスタに参加しました。タカハシホタテオーナメント。
  • 2021年10月号 体験館のガイドブックができました。沼田中学校の職場体験を行いました。
  • 2021年9月号 体験館の展示がパワーアップしました。幌新太刀別川の甘美なるグルメたち。
  • 2021年8月号 7~8月の化石体験館。三分でわかるタカハシホタテ2。
  • 2021年7月号 ヌマタネズミイルカまちの宝から世界の至宝へ。三分でわかるタカハシホタテ1。
  • 2021年6月号 幌新太刀別川のタカハシホタテ。三分でわかるヌマタネズミイルカ2。
  • 2021年5月号 オープニングトーク「わたしと沼田と二枚貝」。化石採取会について。三分でわかるヌマタネズミイルカ1。
  • 2021年4月号 2021年度オープン。新スタッフ紹介。
  • 2017年3月号 講演会のお知らせ。沼田の化石研究予告。
  • 2016年7月号 新しいクジラの研究。新たな若いヌマタネズミイルカについて。企画展の冊子ができました。
  • 2016年4月号 新しい3D技術を使った復元画の描き方。論文になりました。
  • 2015年11月号 クジラ化石を掘り出しています。
  • 2015年10月号 沼田町の化石、新研究への期待。耳が大事。
  • 2015年9月号 骨が出てきたらどうやって研究する?3年ぶりの骨化石。
  • 2015年8月号 博物館で語ると楽しい。
  • 2015年7月号 ヌマタネズミイルカの発見者 故・山下茂教諭について。
  • 2015年6月号 化石が結ぶ人の縁。化石採取会は人々を熱病にする。
  • 2015年5月号 134歳の歴史的なイルカ化石。
  • 2015年4月号 新しい取り組みについて。

沼田町化石館年報
Annual Report of Numata Fossil Museum

最新号

年報一覧